上野の森親子BF③鈴木まもる氏×鈴木万里氏対談
《『みずとはなんじゃ?』ができるまで》
NHKのプロフェッショナル「ただ、子どもたちのために~絵本作家かこさとし~」で、「みずの本」を言われていた最後の絵本がこの『みずとはなんじゃ?』(かこさとし・作/鈴木まもる・絵/小峰書店)です。
加古里子さん長女の万里さんは、加古さんが科学絵本において大切にしていた原則や、書籍化可能なほどの「みず」について調べていたことを語ってくださいました。
小峰書店の加古さんの担当者が鈴木まもるさんの担当者であり、絵をまもるさんに依頼した過程もお話くださいました。書籍の初回特典付録にも書かれていましたが、当事者たちの言葉で聞くと重みが違いました。
そして描きながら溢れたアイデアを、誰にも相談せず絵本の中に17の加古作品を落とし込んだのは、加古作品を読んで育ち、尊敬しているから。その時を様子を話されるまもるさんが、少年のような笑顔で、この様子をきっと加古さんは見ていてくれる気がしました。折しも一年前の今日が告別式だったと万里さんが話されました。
鈴木まもるさんの絵本だけれど、加古里子の絵本
加古里子の絵本だけれど、鈴木まもるさんの絵本
そう万里さんがおっしゃっるほど、奇跡であり運命の作品なんだとしみじみ感じました。
そして…
加古はどの作品にもあとがきを書いてきたが、この本にはあとがきがない
けれどもこれが、加古の科学絵本のあとがきなのだと思う
とも。
まもるさんも
加古さんの絵本は親しみのある作品で、短時間でも直接やり取りできたことが幸せ
と。
まだ急がなくて良いと言われていたそうでうが、すぐに電話を折り返し打ち合わせの日を決めたそうです。撮影の最終日が、加古さんとの初対面だったそうです。
素晴らしい対談でした。ありがとうございました。
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