千葉茂樹氏講演会
友人経由で知った翻訳家・千葉茂樹さんの講演会。
地元の友人3名と参加して来ました。
私は常々〈千葉茂樹・訳〉という文字を見るとホッとします。それはこれまで千葉さんが手掛けて来た作品の数々が、どれも芯のある作品だからです。ですから、絶大なる信頼をおいているのです。
千葉さんは出版社で編集者としての勤務されたのち、翻訳家となりました。
編集者時代の『センス・オブ・ワンダー』の出版秘話もお話くださいました。
フルカラーの写真がたっぷりの大型でページ数も多い原書をそのまま出版すると高価になってしまうことに悩んでいたそうです。そこで「君はこの本のビジュアルを届けたいの?それとも中身を届けたいの?」と言う言葉を聞き、判型を変え、写真を減らして刊行したそうです。
また、たくさんの原書を毎年読むそうですが、翻訳したいと思える本はそうはないそうです。これが、私の千葉さんに対する信頼なのだと確信を持ちました。
〈編集者としての眼〉と〈翻訳者としての眼〉どちらもお持ちの強さが感じられるご講演でした。
翻訳について〈横書き〉を〈縦書き〉にする単純作業ではなく、原書で読み、脳内で映像化し、それを日本語にするという感覚で翻訳されているそうです。読みやすさの秘訣も納得です。
5月にもう一度、お話を伺える機会があります。チラシが仕上がりましたらご案内いたします。未読の本もたくさん。さぁ、読まなくっちゃ!
『泥』ルイス・サッカー著 小学館 は、イッキ読みでした。
0コメント