かこさん
今日の各種報道だけでなく SNS等で どれだけの人たちが語るのだろうか。
かこさとし・加古里子
600冊以上の作品を世に送り出し 目にしたことがない人は おそらくはいないだろう。
今年の“たかさき絵本フェスティバル”はこれまでで一番大きな“かこさとし展”だった。
それは かこさんご自身がそのようにおっしゃっていた。
大きなだるまちゃんに どろぼうがっこうの原画。それに 珍しい紙芝居も見
ることができた。
この展覧会の企画で ヨシタケシンスケと鈴木のりたけ 両氏によるトークイベントがあった。
それを拝聴し かこさんはどれだけ多くの人に影響を与えてきたのだろうかと 改めて考えてしまった。
実は絵本専門士の同期で 研究冊子を発行する。
昨年はプレで 今年は創刊号。
テーマは《今、語りたい絵本》なのだが どの一冊にするか悩みあぐねていた所 このトークイベントで課題絵本を決めた。
それは『かわ』である。
かこさんの『かわ』と のりたけさんの『かわ』。
読めば読むほど 調べれば調べるほど お二人の凄さを感じた。
悲しい知らせだが かこさんと少しでも向き合ったから ショックはあるものの 学ばせて頂けて 感謝の方が大きい。
92歳まで よくぞ書き続けてくださった。
いつの時代の作品も 常に真正面から向き合っていた方だからこそ 今度はゆっくりして欲しい。
かこさん。最期まで 絵本作家でしたね。
あなたのお話しは 子どもも大人も 真っ直ぐ受け止めました。
あなたの科学絵本は 知識と探究心を育ててくれました。
あなたの伝承文化の本は その価値と その楽しさを 教えてくれました。
今夜は たくさんの「ありがとう」が夜空に こだまするでしょう。
58年間 あなたが手掛けた600以上の作品を読んだ 世界中の人びとが 伝えたいのです。
ありがとう。
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